アンドルー・D・ゴードン
歴史学教授
アンドルー・D・ゴードンは、労使関係史・社会史・政治経済史を中心に、日本の近現代史について広く講義を行う。最新の著書である『ミシンと日本の近代』では、ミシンの普及の歴史を通じて、20世紀日本における消費者社会形成の軌跡を考察する。近年は、日本の「失われた時代」と呼ばれる1990年代から2010年代についての論文も発表。
パンデミック中には、マイケル・ライヒと共著で日本におけるワクチン接種の歴史とワクチン接種への躊躇に関する記事を発表したほか、日本の政策と COVID-19 に対する社会の対応に関するブログ投稿をいくつか行った。2023 年には、ケンブリッジ大学出版局のケンブリッジ大学出版局の『The New Cambridge History of Japan: The Modern Japanese Nation and Empire, c. 1868 to the Twenty-First Century』の第 3 巻に『Japan’s Transwar Political Economy』という章を寄稿した。また、日本近現代史の通史『日本の200年 上・下巻』 は、大学の授業で広く使用されている。2020年には、環境史に重点を置いた新版(第4版)を出版した。
現在は、日本の産業革命に関わった工場、船舶、炭鉱のユネスコ世界遺産登録に関する議論に注目し、日本のパブリックヒストリーに関する本を執筆中。このプロジェクトに関する最近の講演がいくつか、彼のウエブサイトでご覧いただける。また2011年より、日本の関係機関と協力し、ライシャワー日本研究所の日本災害アーカイブ(JDA)プロジェクト の構築、運営を主導している。