所長

カレン・L・ソーンバー
ライシャワー日本研究所 所長代理(2020年秋学期より)
Harry Tuchman Levin 文学教授
東アジア言語文明学部教授


Harry Tuchman Levin 文学教授及び東アジア言語文明学部教授。プリンストン大学にて比較文学を専攻、また3つの副専攻(日本語・日本文学、東アジア研究、ロマンス言語・ロマンス文学)を選択し、学士(文学)を取得。その後、ハーバード大学東アジア言語文明学部にて、東アジア及びグローバルな視点から日本文学の研究に取り組み、2006年、博士号を取得。研究分野は、医療・健康人文学、環境人文学、ジェンダー、帝国主義、不平等、先住民族学、多元文化論、トラウマなど多岐にわたり、世界文学、特に東アジア諸国(日本、中国、韓国、台湾)から環インド洋地域(アフリカ、中東、南アジア、東南アジア)における文学・文化、さらに最近では環太平洋地域の文学・文化に関連した研究を行っている。現地語のアーカイブを用いて広くフィールドワークを行い、ヨーロッパ、東アジア、南アジア等、多数の言語で研究を手がける。

ソーンバー教授の3つの主要な学術著書のうち、近著である『Global Healing: Literature, Advocacy, Care』(Brill 2020)は、6大陸にまたがる50カ国以上の、20の言語で書かれた文献を基に執筆したものである。また他の2つの著書『Ecoambiguity: Environmental Crises and East Asian Literatures』(Michigan 2012) および『Empire of Texts in Motion: Chinese, Korean, and Taiwanese Transculturations of Japanese Literature』(Harvard 2009)は数々の国際賞を受賞している。ソーンバー教授は、『Journal of World Literature on Asia and World Literature』特集号(2019年)の共同編集者を務めたほか、『Literature and Medicine on World Literature and Health』特集号の編集者、『Humanities on Global Indigeneities and Environment』特集号(のちに学術書として出版)の共同編集者、著作『The Poetics of Aging in the Japanese Narrative Arts』の共同編集者を務めている。比較文学・世界文学、日本文学・文化、東アジア文学・文化、環インド洋地域の文学・文化、ディアスポラ、ジェンダー、先住民族学、ポストコロニアリズム、多元文化論(適応、翻訳、テクスト間性)、トラウマ、環境人文学、医療・健康人文学などについて、過去10年間で70本以上の論文や、学術書の章を出版している。

峠三吉の『原爆詩集』の英訳書では受賞経験を持ち、2005年にはその抜粋を皇后美智子妃へ朗読した。現在取り組んでいる研究プロジェクトとして、グローバルメンタルヘルス、不平等、芸術などがあり、特にアジアにおけるフェミニズム、環太平洋地域におけるジェンダー論・リーダー論・不平等・テクノロジー・文化等に着目している。

ソーンバー教授は、ハーバード大学アジアセンター(学内最大のセンターの一つ)、Victor and William Fung Director 、比較文学科・研究科長、東アジア地域科・研究科長 など、ハーバード大学で様々な役職を務めてきた。また、3,500人の講演者・参加者を集め2016年にハーバードで開催された過去最大規模のAmerican Comparative Literature Association Annual Meetingでは大会長を務めた。さらに、Harvard Graduate School of Education’s Management Development Program (2019)、2019-2020 Harvard Provost’s Academic Leadership Forumに参加している。