ジョン・M・ドイル
Henry B. Silsbee 物理学教授
極低温分子を使用した、生物分析、素粒子物理学、量子情報学など、多岐にわたる分野で研究に従事する。研究グループでは、原子分子衝突素過程を研究し、増え続ける複合分子システムの量子制御ツールの開発を行う。また、多原子分子のトラッププロセスの新技術の開発に取り組んでいる。原子分子冷却捕獲法技術のパイオニア であり、この方法が初の多原子分子レーザー冷却法となる。現在、量子シミュレーションプロトコルの追求のため、複合量子物体を光学アレイに挿入する取り組みも行なっている。また、強力ビームの中での重極性ラジカル(分子)生成のための新技術 の開発により、標準モデルを超えた物理学について、協力者と新たな研究に着手している。生物学的過程をより深く理解するために、彼の研究チームによりいち早く開発されたバッファーガス冷却法は、食品香料分析から疾患検出までの多様な範囲を対象とする一般的なバイオアナライザとしても用いられている。
マサチューセッツ工科大学にて博士号取得。ハーバード大学量子光学センター長及び日米研究交流プログラム長であるとともに Harvard/MIT Center for Ultracold Atomsの共同ディレクターも務める。極低温原子、分子、分光学、精密測定、中性子、暗黒物質検出についての論文を発表し、30名以上の博士課程の学生の指導を行ってきた。フンボルト、フルブライト及びアメリカ物理学会フェロー。