カレン・L・ソーンバー
Harry Tuchman Levin文学教授
東アジア言語文明学教授
Richard L. Menschelファカルティ・ディレクター、デレク・ボック教育学習センター学部長
Phi Beta Kappa Alpha Iota of Massachusetts会長
プリンストン大学にて比較文学を専攻、また3つの副専攻(日本語・日本文学、東アジア研究、ロマンス言語・ロマンス文学)を選択し、学士(文学)を取得。その後、ハーバード大学東アジア言語文明学部にて、東アジア及びグローバルな視点から日本文学の研究に取り組み、2006年、博士号を取得。研究分野は、医療・健康人文学、環境人文学、ジェンダー、帝国主義、不平等、先住民族学、多元文化論、トラウマなど多岐にわたり、世界文学、特に東アジア諸国(日本、中国、韓国、台湾)から環インド洋地域(アフリカ、中東、南アジア、東南アジア)における文学・文化、さらに最近では環太平洋地域の文学・文化に関連した研究を行っている。現地語のアーカイブを用いて広くフィールドワークを行い、ヨーロッパ、東アジア、南アジア等、多数の言語で研究を手がける。
ソーンバー教授の4つの主要な学術著書のうち、近著である『Gender Justice and Contemporary Asian Literatures』(Modern Language Association、2024年)、『Global Healing: Literature, Advocacy, Care』(Brill、2020年)。また他の2つの著書『Ecoambiguity: Environmental Crises and East Asian Literatures』(University of Michigan Press、2012年) および『Empire of Texts in Motion: Chinese, Korean, and Taiwanese Transculturations of Japanese Literature』(Harvard University Press、2009年)は数々の国際賞を受賞している。
ソーンバー教授は、『Journal of World Literature on Asia and World Literature』特集号(2019年)の共同編集者を務めたほか、『Literature and Medicine on World Literature and Health』特集号の編集者、『Humanities on Global Indigeneities and Environment』特集号(のちに学術書として出版)の共同編集者、著作『The Poetics of Aging in the Japanese Narrative Arts』の共同編集者を務めている。比較文学・世界文学、日本文学・文化、東アジア文学・文化、環インド洋地域の文学・文化、ディアスポラ、ジェンダー、先住民族学、ポストコロニアリズム、多元文化論(適応、翻訳、テクスト間性)、トラウマ、環境人文学、医療・健康人文学及びパンデミックの世界における高齢化、ジェンダー平等、そして(生命)倫理などについて、80を超える学術論文と本の章を出版している。さらに、ソーンバー教授は、日本の作家、峠三吉の『原爆の詩』の受賞歴のある翻訳者で、2015年に皇后美智子さまにその抜粋を朗読した。現在のプロジェクトには、『Futures of Literary Criticism』(Routledgeとの契約)と『Narrating (Environ)mental Distress: Stories of Ecological Degradation, Mental Illness, and Inequality』(Bloomsbury Academicとの契約)に関する本があります。
ソーンバー教授はハーバード大学でさまざまな指導的役割を果たしてきた。現在は、ハーバード大学Derek Bok Center for Teaching and LearningのRichard L. Menschel学部長、およびマサチューセッツ州Phi Beta Kappa Alpha Iotaの会長を務めている。以前は、2020年から2021年にFASを幅広い卓越性、革新性、持続可能性に向けてどのように位置付けるかを計画するという任務を負った文理学部長教員研究グループの共同議長、ハーバード大学アジアセンター(大学最大のセンターの1つ)のVictor and William Fung所長、ライシャワー日本研究所の所長代行、比較文学科長、東アジア地域研究科長、比較文学と東アジア地域研究の両方の大学院研究ディレクターを務めた。
また、3,500人の講演者・参加者を集め2016年にハーバードで開催された過去最大規模のAmerican Comparative Literature Association Annual Meetingでは大会長を務めた。さらに、Harvard Graduate School of Education’s Management Development Program(2019年)、Harvard Provost’s Academic Leadership Forum(2019年〜2020年)に参加している。