イアン・J・ミラー氏がライシャワー研究所環境史教授に就任
この度、イアン・J・ミラー教授がライシャワー研究所環境史教授に就任しました。
日本とその近代帝国主義を研究対象とするミラー教授は、科学・技術・環境の変化における文化的側面に焦点を当て、トランスナショナルなアプローチによる環境史、世界の自然災害史(特に津波)、都市生態学、比較帝国主義、行為・主体性の哲学、デジタル・ヒューマニティーズ、さらに公衆衛生、身体性、疾病に関する学際的研究を専門としています。
現在執筆中の著書『Tokyo Electric: Japan in the Age of Global Energy』は、日本初の電力会社である東京電力(TEPCO)の所蔵する、これまで非公開とされていた資料に基づき、近代東京の形成におけるエネルギーと電力のあり方を探るものです。また、ハワイ大学出版局から2024年11月に出版された『Oceanic Japan: The Archipelago in Pacific and Global History』の共編者でもあります。
ハーバード大学着任以前、ミラー教授はアーラム大学より歴史学・日本研究の学士号、コロンビア大学より歴史学の博士号を取得しています。