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イアン・J・ミラー氏がライシャワー研究所環境史教授に就任

イアン・J・ミラー氏は、ライシャワー研究所環境史教授であり、科学史学科および東アジア言語文明学部客員教授も務めています。2020年7月より、Cabot Houseの学部長も担当しています。

日本とその近代帝国史を研究対象とするミラー教授は、科学技術と環境の変化における文化的側面に焦点を当て、環境史へのトランスナショナルなアプローチ、自然災害(特に津波)の世界史、都市生態学、比較帝国主義、行為と主体性の哲学、デジタル・ヒューマニティーズ、そして身体性、疾病、そして特に公衆衛生に関する学際的研究を専門としています。

現在著書『Tokyo Electric: Japan in the Age of Global Energy』は、日本初の電力会社である東京電力(TEPCO)の非公開アーカイブに収蔵されていた資料に基づき、近代東京の形成におけるエネルギーと電力のあり方を探るものです。また、ハワイ大学出版局から2024年11月に出版予定の『Oceanic Japan: The Archipelago in Pacific and Global History』の共同編集者でもあります。

ハーバード大学に着任する前、ミラー教授はアーラム大学で歴史学と日本研究の学士号、コロンビア大学で歴史学の博士号を取得しています。