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Qiaoyan Li Rosenberg (2025-26 RIJS Postdoctoral Fellow) が「米日財団学者博士論文賞」の初代受賞者に選ばれました

Qiaoyan Li Rosenberg氏が、米日財団(USJF)が新しく設けた「米日財団学者博士論文賞」の初代受賞者に選出されました。同賞は、米国で執筆された日本に関する社会科学分野の博士論文の中から最も優秀なものに授与されます。

今年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会学部を修了し、2025-26年度ライシャワー研究所ポストドクトラルフェローを務めるローゼンバーグ氏は、博士論文「Labor Migration Programs in Japan: A Three-Step Pathway to Permanent Residence, but Precarious Labor for All」で本賞を受賞しました。選考委員会は本論文を「日本の先進経済が少子高齢化に直面する中で、いかに移民労働者を社会に統合していくかという重要な議論に厳密かつ時宜を得た貢献」を果たすものであると高く評価しています。選考委員の紹介とローゼンバーグ博士の表彰が行われるレセプションは、2026年3月12日~15日にカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーで開催されるAAS年次大会において予定されています。発表の全文はこちらからご覧になれます。

ローゼンバーグ氏は、ライシャワー研究所において博士論文の出版に向けて準備を進めるとともに、移民労働争議の解決と労働の不安定さの緩和における日本の労働組合の役割を検証する新たな研究プロジェクトを開始します。今秋後半には、Japan Forum シリーズで、自身の研究についての講演を行う予定です。