研究論文出版:「マリアン・アンダーソンの1953年の日本コンサート・ツアー:トランスナショナルな歴史」
ライシャワー日本研究所より、マリアン・アンダーソンの1953年の日本コンサートツアーに関する研究論文の出版についてお知らせ致します。
こちらの記事は、2019年秋号に出版された「America Music」(イリノイ大学出版)に掲載され、「アンダーソンのコンサートツアーと、米国における公民権の象徴としての彼女の存在を、連合軍による日本占領下で行われた広範囲にわたる欧化政策の文脈に関連づけることで、戦後の日米文化交流という時代における二文化的な視点をもたらした。」と評されました。当論文は、太平洋を挟んで日米の双方で行われたアーカイブ研究をもとに、日本と米国の音楽学者のグループによって執筆されました。
ライシャワー日本研究所では、キャロル J. オージャ教授(ハーバード大学音楽部)、共同著者の大田美佐子准教授(神戸大学大学院)、ケイティ・A・カラム氏(ハーバード大学音楽史専攻博士課程学生)、木本麻希子博士研究員(神戸大学大学院)主催による10日間のライティング・ワークショップを通して、この比較文化的、解釈研究の普及活動を支援致しました。日本語訳は、イリノイ大学出版のウェブサイトからご覧頂けます。