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馬筱璐氏(2017年比較文学博士号)が国際比較文学協会(ICLA)の2025年度Anna Balakian Prize佳作に選ばれました

ハーバード大学アジアセンター出版局より2024年に刊行された馬筱璐(Xiaolu Ma)氏(ハーバード大学大学院 2017年比較文学博士号)の著書『Transpatial Modernity: Chinese Cultural Encounters with Russia via Japan (1880–1930)』が、2025年国際比較文学協会(ICLA)のAnna Balakian Prize佳作に選ばれました。

本著は、近代における中国・日本・ロシアの三国間の文学・文化の関係を初めて詳細に考察したもので、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、中国の作家が日本の文学を介し、いかにロシア文化の典型パターンを翻訳し、流用したかを明らかにしています。同氏は「中国語、ロシア語、日本語を自在に操り、厳然と言語と文化の境界を越え、示唆に富んだ」研究業績を残したとして、高く評価されました。

本学在学中、馬氏は2016-17年度 RIJS Dissertation Completion Fellowとして博士論文を執筆。その他にも、RIJSより複数年にわたり夏季語学研究、博士論文研究を支援する奨学金を受けました。現在は香港科技大学人文科学部の助教授を務めています。