森俊子
建築実務Robert P. Hubbard教授
ハーバード大学大学院デザイン研究科建築実務Robert P. Hubbard教授。2002〜2008年には、ハーバード大学建築学部学部長を務めた。1981年ニューヨーク市に Toshiko Mori Architectを設立し、代表を務める。1983年よりクーパー・ユニオン大学にて教鞭をとり、1995年ハーバード大学建築学部教授に就任。1992年にエーロ・サーリネン客員教授として コロンビア大学、イェール大学に在籍 。繊維構築学、建築材料製作技術学、建築構造イノベーション学など、グローバル社会において変化を生み出す建築家としての役割について講義を行う。また、持続可能な未来を考えるシンクタンクVisionArcの設立者であり、音楽を通じて貧困コミュニティを支援する非営利団体Paracousticaの設立に携わる。
代表的な建築として、ブルックリンパブリックライブラリー、バッファロー植物園、セネガルの芸術村THREAD、セネガルの学生・教員寮、ハドソンヤード・ブールバード地下鉄7番線駅、ニューヨークブールバードなどがある。ブラウン大学のワトソン国際関係研究所のデザインも担当する。これらのプロジェクトは国際的に取り上げられ、2012年のヴェネチア・ビエンナーレ、2017年のシカゴ・ビエンナーレ、2015年コペンハーゲンのルイジアナ美術館などで展示される。2014年、2016年、 2017年、2018年にArchitectural DigestよりAD100に選ばれる。
調査に裏付けられたデザインの手法をとり、世界中から講義やコンファレンスへ招待される。2017年にはアルヴァ・アアルトの生誕を祝うフィンランド建築日の基調講演を行い、またアルヴァ・アアルトメダル50周年の選考員長にも選出された。World Economic Forum’s Global Agenda Council on Designの前会長として、希少性に基づく デザイン、都市とアーバン情報システムの未来 、 嗅覚に基づいたデザイン、コミュニティの改善におけるアートの役割等のパネルディスカッションに参加。その他MoMA、Guggenheim Museum、G1サミット等、国際的なコンファレンスやシンポジウムに多数参加し、世界中の大学でレクチャーを行う。
アメリカ建築学協会より多数の受賞。アメリカ芸術院アカデミー賞、アメリカ建築学協会ニューヨーク支部名誉メダル 、2016年タウシグマデルタゴールドメダル等。2016年にアメリカ芸術科学アカデミー会員に選出された。セネガルのプランではPlan 2016 Award in Culture、2つのArchitizer 2016 A+ Award、アメリカ建築学協会2017 名誉賞、アフリカ建築2017優秀賞を受賞。ピーター・フリーマンギャラリーの改築ではギャラリー部門でArchitizer 2016 A+ Awardを受賞。NOVARTIS生物医学研究所本社は、ENR New England よりHigher Education/Research Best Projectに選ばれる。メイン州のメイン州現代美術館は、ボストングローブよりベスト・ニュー・ミュージアムに選出された。