日本関連授業
ライシャワー日本研究所は、ハーバード大学内での日本関係のコースの増設に貢献しています。FASにおいて日本関係のコースを担当する6つのテニュア教授職と2名のジュニア教授職を設置し、1998年~2010年にかけて行った「カリキュラム・エンリッチメント・グラント・プログラム」により、大学の基礎科目、一般教養科目での日本関連コースは13コース増加、さらに新たに7コース日本に関連する内容が取り入れられました。年間60を超える日本関係コースを、一般教養、人類学、東アジア言語文明、政治学、歴史学、美術建築史、科学史、宗教、社会学、社会科学、視覚環境学 さらにはハーバード大学サマースクール、ロースクール、デザインスクール、プロフェッショナルスクールなどを通して提供しています。
カリキュラムサポート
ライシャワー日本研究所は、高い専門知識を持つゲスト・スピーカーを学外から招き、教育の質の向上を推進しています。また映画、歌舞伎、武道、アニメなどの日本文化を織り交ぜたカリキュラムの提供も積極的に行っています。
学部生対象プログラム
1980 年より、語学学習、授業受講、文化交流、学会、研究等の様々な目的で日本留学を希望する学部生の支援を行っており、これまでに 1300 名以上の学部生を日本へ送り出してきました。ハーバード大学のすべての学生に国際的な経験をというミッションの下、2005年には日本語学習経験を持たないサイエンス専攻の学部生へのインターンシップ派遣を開始しました。これにより、次年度には前年に比べ約4倍の学生を日本へ派遣し、受け入先の増加とともに年々インターン生の数が増加しています。さらに2007年より、Harvard Summer Schoolとの連携により「ハーバードサマースクール in 京都」を開講しました。このプログラムでは単位取得が可能で、人文学系の授業は同志社大学にて、また科学系の授業は理化学研究所脳科学総合研究センター及び理化学研究所生命医科学研究センターにて行われています。またハーバード学内では、Japan-America Student Conference (JASC)、Harvard Project for Asian and International Relations (HPAIR)、Harvard-Radcliffe Kendo Club等の学生グループがあります。さらに、学術誌「Harvard Asia-Pacific Review」への支援、その他、広く「日本」をテーマとしたエッセイコンテストを行い、優秀な学生には「野間・ライシャワー賞」が授与されます。
大学院生対象プログラム
大学院生支援の歴史は長く、これまで1100名を超える日本研究を行う大学院生に対し、研究、言語学習、専門能力開発への資金的な援助を行ってきました。夏期奨学金は、夏期休暇中のキャンパス外での研究や語学学習を希望する学生に授与されています。夏期休暇中の学外における研究や語学学習の費用援助、博士論文を完成させるために追加で必要な期間の援助、学会発表のための旅費援助、 研究会開催費用の援助など、あらゆる面で大学院生の研究活動を支援しています。