Japan Disasters Digital Archive Remembers 3.11
2019年3月11日 この祈りと追悼の日に、エドウィン・O・ライシャワー日本研究所は改めて8年前の未曾有の大震災の被害者の皆様及び、被災者の皆様への哀悼の意を捧げます。当研究所は、今もなお続く被災地の復旧・復興への関係者皆様の忘己利他な活動への敬意の念を抱くとともに、過去の災害の記録・記憶を個々の立場や視点を超え未来へ紡いで行く活動をされている皆様への継続的な支援を行う考えです。 当研究プロジェクト『日本災害DIGITALアーカイブ』が被災者様の震災の経験や思いを引き続き記録し、語り継いでいくバーチャルな「場」を提供すると共に、世界中の人々に大震災を知って頂ける、発見と学びの「場」としての役目を担っていけることを目標としています。
続きを読むメトロポリタン美術館にてメリッサ・マコーミック教授監修『源氏物語』展開始
2019年3月5日、ニューヨークのメトロポリタン美術館にて紫式部の源氏物語をテーマにした展覧会『The Tale of Genji: A Japanese Classic Illuminated』が始まりました。ハーバード大学メリッサ・マコーミック教授と同美術館学芸員のジョン・カーペンターの監修によるものです。源氏物語をテーマとしたものとしては北米史上最大の規模とされるこの展覧会では書物、絵画、書跡等の様々な作品が展示され、作者の紫式部、登場人物、物語を、芸術の視点から読み解きます。
続きを読む森俊子教授率いるデザインスクールグループが日本建築物視察ツアー
2019年2月、森俊子教授とデザインスクールの学生が瀬戸内海を中心としたモダニスト建築物を巡る1週間のツアーを行った。 モダニスト建築運動は第二次世界大戦後に活発になり、丹下健三による広島平和記念博物館、村野藤吾による世界平和記念聖堂をはじめとする世界平和の記念した建造物をはじめ、瀬戸内地方の政府、企業、文化パトロンからのサポートを受けるようになる。現在7都道府県がモダニスト・コンテンポラリー建築に注目し、芸術と建築を中心とした観光を奨励している。戦後史とモダニズムの文化的、政治的、経済的な背景を学んだ後、一行はワールドモニュメント財団のウオッチリストにノミネートされた香川県立体育館を視察し、新しい利用法を提案した。 滞在中、東京、岡山、香川、広島県(直島、豊島、犬島を含む)の美術館や建築を訪れ香川県知事にも面会した。 森教授の訪問に関する記事は以下。
続きを読むタヅコ・アジロ・モナネ、野間ライシャワー賞表彰式
2018年12月6日(木)に教員、学生とスタッフがアジア言語プログラムオフィスに集まり、今年のタヅコ・アジロ・モナネ、野間ライシャワー賞表彰式を行いました。本表彰式はハーバード大学日本語プログラムとエドウィン・O・ライシャワー日本研究所の共催で、在ボストン日本総領事館の道井緑一郎氏にもご臨席頂き、盛大に行われました。イベントの詳細は東アジア言語・文明学部のページをご覧下さい。
続きを読む追悼:ロナルド・ドーア教授 (1925-2018)
英国の日本を専門とする社会学者、ロナルド・ドーア教授が逝去されました。ドーア教授の日本社会、文化、経済に関する研究は、戦後の社会変革に関する研究の礎を築き、後生の研究者に多大なる影響を与えました。長い研究生活の中で、ドーア教授は農地改革から都市生活、労使問題、教育関係(著書『江戸時代の教育』1995年)等、多岐にわたるテーマを探求されました。研究では、社会科学の厳密さと日本社会に対する深い知識をおりまぜ、徹底して実証的な方法をとりました。また日本語をネイティブ話者のように話し、日本語のみで行われる学会等も容易くこなしました。1987年にライシャワー研究所客員教授として在籍し、1988年~1989年にはエズラ・ヴォーゲル教授、スーザン・ファー教授との共同コースのためハーバード大学へ戻り教壇に立ちました。その後、1996年にハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所日米関係プログラムのDistinguished Visitor Lectureで講演を行いました。
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