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メアリー・ブリントン教授の社会学研究がHarvard Gazetteの記事で紹介されました

メアリー・ブリントン教授(ライシャワー研究所社会学教授、ライシャワー日本研究所長)の、ヨーロッパの一部、東アジア、特に日本など、歴史的な出生率の低下が見られる国において労働における要因を探求した研究が、最新のHarvard Gazetteで特集されました。多数のインタビューを重ねた結果、特に日本において、低出生率は、高水準でのジェンダー不平等に「強い相関」があることがわかりました。ブリントン教授は、「家庭内や職場での男女の役割が硬直化していること」を指摘し、「日本政府が企業に対し、労働時間を短縮することや、実際に顔を見せ合うこと(つまり、職場にいること)とは異なる方法で仕事の生産性を評価すること、さらに男性にもある程度の期間育児休暇を取得させることを強く推奨することができれば、家庭内や男女の平等、そして出生率にプラスの効果をもたらすだろう。」と提言しています。

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ハーバードにおける日本研究:古代から現代

3月24日(日)、ハーバード大学学長ローレンス・バコウ一行が訪日する。 5月25日より、ハーバード美術館にて聖徳太子二歳立像(ウォルター・セドウィック寄贈)と像内の70の付随物を展示する特別展が開かれる。80年前に東京からボストンへ渡った同作品を数年にわたり分析の結果が展示される。 ハーバード大日本美術史教授メリッサ・マコーミック、同大ライシャワー日本宗教担当教授の阿部龍一、ストラウスセンターアシスタントディレクターのアンジェラ・チャンの協力の下、ハーバード美術館キュレーターのレイチェル・サンダースが監修。

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追悼: ハワード・ヒベット教授 (1920-2019)

ハワード・ヒベット教授が去る2019年3月13日、逝去しました。ヒベット教授はハーバードにおける日本研究の中心的存在として、教員、学生、スタッフの誰からも慕われました。1958年にハーバード大学教授に就任し、東アジア言語文明学部学部長(1965〜1970年、1972年)を務め、1985〜1988年にはライシャワー日本研究所所長を務めました。ハーバード大学にて学士号(1947年)、博士号(1950年)を取得し、その後70年にわたりハーバード大学に関わりました。 学者・翻訳家として、多くの日本文学に関する著作を残し、多くの学者を育てました。主に谷崎潤一郎の作品の翻訳を手掛け、2018年にはコロンビア大学ドナルド・キーンセンターより生涯にわたる江戸・近代の日本文学の翻訳の功績が讃えられ、Lindsley and Masao Miyoshi Translation Prizeを受賞。 ヒベット教授のライシャワー研究所へのリーダーシップ、長年の日本研究への貢献に深く感謝します。

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Japan Disasters Digital Archive Remembers 3.11

2019年3月11日 この祈りと追悼の日に、エドウィン・O・ライシャワー日本研究所は改めて8年前の未曾有の大震災の被害者の皆様及び、被災者の皆様への哀悼の意を捧げます。当研究所は、今もなお続く被災地の復旧・復興への関係者皆様の忘己利他な活動への敬意の念を抱くとともに、過去の災害の記録・記憶を個々の立場や視点を超え未来へ紡いで行く活動をされている皆様への継続的な支援を行う考えです。 当研究プロジェクト『日本災害DIGITALアーカイブ』が被災者様の震災の経験や思いを引き続き記録し、語り継いでいくバーチャルな「場」を提供すると共に、世界中の人々に大震災を知って頂ける、発見と学びの「場」としての役目を担っていけることを目標としています。

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メトロポリタン美術館にてメリッサ・マコーミック教授監修『源氏物語』展開始

2019年3月5日、ニューヨークのメトロポリタン美術館にて紫式部の源氏物語をテーマにした展覧会『The Tale of Genji: A Japanese Classic Illuminated』が始まりました。ハーバード大学メリッサ・マコーミック教授と同美術館学芸員のジョン・カーペンターの監修によるものです。源氏物語をテーマとしたものとしては北米史上最大の規模とされるこの展覧会では書物、絵画、書跡等の様々な作品が展示され、作者の紫式部、登場人物、物語を、芸術の視点から読み解きます。

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